【アクセルワーク】ビッグツインやビッグシングル特有のアクセル操作

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ハーレーに代表されるビッグツインや、欧州のビッグシングルバイクなどは、設計からして低中速域のレスポンスにウェイトを置いています。そのためアクセルワークのコツも当然4気筒エンジンなどとは違ってきます。

 

先に紹介した操作法の「低回転域からゆっくり除々に」ではなく、ビッグツインやビッグシングルバイクの場合は半開程度まではガバッとクイックに開けた方がレスポンスの良さを生かせます。またそうすることで燃焼効率も上がり、心地良い加速フィールが味わえるもの。

 

そもそもビッグツインやビッグシングルバイクは中速域以下のピックアップの良さが魅力です。ですから普段の街乗り時などにおいても、低中速域では半開程度までは「クイックにガバッと開ける操作」と「早めのシフトアップ」が走りやすいのです。

 

またこの2つのエンジン特性は、低中速域で多少荒いアクセルワークをしても問題ありませんが、中速域以上になるとかなり大きなアクセル開度を必要とします。これは4気筒エンジンなどより大胆なコントロールをしないと、レスポンスが鈍くなりモタついてしまうからです。

 

アクセル開度が半開以下では、素早い回転は見込めず加速も遅い。極論を言えば、中速域以上の場合は半開以上、もしくは全開で対応するぐらいの思い切った思考も必要となるのです。特にアクセルワークで全閉にしてしまった後の開け方では、ココがポイントになってきますので覚えておきましょう。

 

→ ポイント

例えば4気筒バイク。加速状態に入るまでには4つのシリンダーが順を追い、燃焼行程を経るためにタイムラグがあります。しかし、ビッグツインやビッグシングルの場合はその行程のタイムラグが無い為に、低中速域以下では一気にワイドオープンした方がレスポンス良く走れるのです。

 

 

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