コーナーリングの進入時は早めに準備を

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どこにでもあるゆるやかなS字コーナーを例に取って見ましょう。巧く走るには、次々とライダーの目の前に表れて来るコーナーに対して、できるだけ多くの情報を収集することが重要です。用心深く観察すると、路面の勾配やくぼみなど意外に気付くことが多いはずです。他にも遠くから走ってくる対向車の音や、時には路肩を走るトレーニング中のランナーなど、一般公道にはありとあらゆるシチューエーションが存在します。それらを可能な限り把握して初めて、快適なライディングが実現します。

 

また、ワインディングではコーナーはひとつひとつ明確に存在しているわけではなく、複数の要因が集まって組み合わさっていたり、つづら折れのようになっていたりと様々です。

 

そこで、スムーズかつ気持ちよく走るためには、常に先を意識して早め早めにコーナーリングやブレーキングの準備態勢に入っておくことがコツとなります。要するに、ひとつのコーナーをこなして満足するのではなくて、その後すぐに前方のコーナーに視線を移して、頭の中で「次、次、次」とイメージすることです。そうすることによって、コーナーの曲がり具合や路面状況を読む訓練にもなります。

 

よくあるS字コーナーの場合は、一つ目の左コーナーをこなした時点で、すでに次の右コーナーへ向けて体はコーナーリングの体制をとるという塩梅です。

 

ひとつひとつの操作をゆっくりと丁寧に行うことはもちろん大切ですが、バイクはモータースポーツと呼ばれているように、テンポよく走れた方が楽しさは増すはずです。一度ワインディングを走るコツをつかんでしまえば、どんな場面でもすぐに適切な姿勢や操作に移ることができるわけです。

 

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