case.3-5 苦手な人の多い、右コーナーのヘアピンを走るコツ

旧車でワインディングを走る場合、注意しなければならないポイントがいくつかあります。まず、タイヤや車体の性能は十分ではありますが、決して余裕があるわけではありません。ですから現行バイクのような無理は禁物。

 

そしてサスペンションやショックの吸収性は、今のバイクと比べるとやはり低いと言わざるを得ません。意気揚々と調子に乗って走っている時に凸凹があれば身体は突き上げられます。コーナーでこうしたギャップを吸収出来なければ、最悪タイヤが滑り出してしまうこともあるでしょう。また70年代から80年代初頭の空冷4気筒バイクは、あまりバンク角が深くありません。ステップ程度ならまだ平気ですが、クランクケースやスタンドがそのまま接地した状態で走り続ければいつかはタイヤが浮き上がって転倒してしまうことでしょう。このように、旧車には旧車特有のデメリットがありますので、それらを自分なりに咀嚼した上で上手く付き合っていきたいものです。

 

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下りでも右コーナーの場合は、ブレーキペダルが路面に着く可能性があるので要注意。後で調整できないので進入時は確実に減速。決してオーバースピードにならないように。

 

 

 

 

 

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ブレーキを放しながらバンクさせていきます。この時怖くてもイン側に寄らないように。普通リアブレーキを使わない下りのコーナーでこそ、進入時のバンクが重要になります。

 

 

 

 

 

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コーナー後半で、スピードが上がっても膨らまないように前半で確実に旋回しておきます。コーナーの中心を過ぎたあたりからは、倒しこんだバイクを起こしていく準備段階。

 

 

 

 

 

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タイトな道の場合、対向車との距離もおのずと近付くため、イン側に寄らないよう配慮。除々にバイクを起こしますがこの時アクセルは開けません。早さより安全性を優先します。

 

 

 

 

 

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バイクが直線に出てから本格的な加速に移行します。危険ですので早過ぎる加速は禁物。スムーズな走りが出来ないため、下りのタイトなコーナーではエンジン回転を上げないように。

 

 

 

 

 

【車種別】他のポイントも合わせてご覧ください

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 case.3-3 旧車バイクの実践的な走り方を学ぶ
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 リアブレーキを使い、下りコーナーをこなす
 case.3-5 苦手な人の多い、右コーナーのヘアピンを走るコツ
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