【DANGER2&3】 “減速帯”の効果的な利用法

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ワインディングはいくつものコーナーが積み重なって形成されているのは周知の事実です。そしてその中でも、不思議と事故が多発するポイントというものがあります。そのような場所は、遅かれ早かれこのような“減速帯”が設置されて、ライダーに段差で危険をうながす役目をしています。

 

経年劣化で交通量とともに除々に削れていったりはしますが、特に新しく設けられたものは思いのほかサスペンションからの突き上げを受けることになります。峠のみでなく一般道でも事故の多い場所には設置されていますから、きっと多くのライダーがその走りにくさや突き上げを体感していることでしょう。とにかく減速帯の走行時は気を緩めることなく注意が必要です。

 

→ 対策

走りにくいというネガな要素ばかりでなく、減速帯には実は効果的な利用法もあります。この凸凹を利用して、サスペンションの調整をするわけです。この凸凹の段差は、サスの初期設定の判断材料として、プリロードのチェックといった減衰の強弱を確認するのにちょうど良いのです。また、この舗装は上を走ってみるとすぐ分かりますが、グリップ自体は妙に良いのでやたらと毛嫌いすることもありません。冬場などにはタイヤを暖めるポイントとして利用することも出来るくらいです。

 

 

DANGER3】 日陰にはコケがある可能性大

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ワインディングはそもそも峠を走ることですから、当然山間を走ることが多くなります。つまりそのルートは、標高が高かったり、山の斜面に囲まれていることが多々あるということ。そういう場所では木々は生い茂り、年中日が当たらない場所も決して珍しくありません。

 

晴天・雨天時の事故率の統計を見ても明らかですが、バイクの大敵は何よりも、雨で濡れたり、湿気を帯びた路面です。そして、こういうワインディングでは雨露が残っていたり、コケが覆っていたりするもの。コースのアウト側に必要以上にバイクを寄せ過ぎてもしコケに乗ったとすれば、即転倒につながるのは疑いの余地がありません。

 

→ 対策

ワインディングを走る機会が多いのであれば必ずこのポイントは覚えておきましょう。そのポイントは、言ってしまうと「ゆっくり走る」しかありません。また、ワインディング全般を通してリスクを低減させるためにもむやみにアウトやインにバイクを寄せ過ぎないことです。意外とこのアウトやインの過剰なコース取りが格好良いものと誤解しているライダーがいますが、実際は全くの逆。見ている側としては辛いだけです。ですからやり過ぎず、より過ぎないようにスムーズなライディングを心がけましょう。コケでなくても小石や空き缶など、どんな障害物がそこにあるかは分からないのですから。

 

 

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 【ノウハウ】トップ
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 コーナーリングの進入時は早めに準備を
 バイクの切り替えしは思い切り良く
 軽いバンクで安定感とリズムをキープ
 速く走るには、フォームを見直しリラックスを
 基本中の基本、ライディングフォームを再チェック
 軸をしっかりと取り、車体をバランス
 「ヒジを絞る」という通説を鵜呑みにしない
 グリップの握り方ひとつでアクセル開度も変わる
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