case.3-3 旧車バイクの実践的な走り方を学ぶ 

practice

ワインディングを走る際の、旧車バイクの具体的な走り方を学びましょう。まずブレーキングですが、これは決して無理をしないように。ブレーキが効かないからではなくて、この時代のバイクをリズミカルに速く走らせるためにはスロー・イン・ファーストアウトが鉄則だからです。旧車のライディングではいつもよりもタイトに向きを変えますから、自分が最適だと思っている速度よりも、さらに1割程度余裕を持って減速する必要があります。そして、ブレーキングしている時はコーナーのイン側に向かわないように注意します。特にブラインドコーナーでは、常に前方が見渡せるようにアウト側を走ります。

 

次はバイクの倒しこみです。ブレーキを放す動きに合わせてバイクをバンクさせます。ブレーキのリリースでフォークが伸び上がろうとする力を、バンクさせることで沈んだ状態を維持しているのが理想的です。この動作の直前までアウト側をキープして走っていれば、バンクさせた後はバイクが向かうイン側は広々と開けているはず。

 

ブレーキを放してからフルバンクに入るまでの区間では本格的な旋回は始まっていませんから、その無駄をなくすためにも素早くバイクはバンクさせた方がベター。しかしこのとき決して動作が雑になってはいけません。あくまでもスムーズかつスピーディーであることが必須条件。先のイラストでも記しましたが、バイクのバンク角はコーナーの前半で最大となり、コーナーの中盤以降から除々に浅くなってきて、立ち上がりではほとんど起きているような状態がベストです。こうすることで立ち上がり時にライディングに余裕が生まれて、安心してアクセルを開けることが出来るのです。

 

【車種別】他のポイントも合わせてご覧ください

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 case.2-2 【テクニック1】 スーパースポーツで下りコーナーを曲がる
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 case.3-1 旧車 KAWASAKI Z1(HONDA CB750、HONDA CBX、etc)
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 case.3-3 旧車バイクの実践的な走り方を学ぶ
 case.3-4 旧車バイクで下りの中速コーナーをこなす
 リアブレーキを使い、下りコーナーをこなす
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