case.2-5 【テクニック5&6】 下半身で荷重をコントロール

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ブレーキング時の減速による“G”で、荷重は一気にフロント側へ移動します。このときフロントフォークは深く沈み込んで、横から見るとバイクはかなり前下がり状態になっています。こういう時は腰を素早く後ろに引いて、フロントに掛かる負担を減らしてあげたいもの。

 

とはいえ、ただ単に腰を後ろへ引いただけだと腕に荷重が掛かってしまいます。そこで、下半身を使って身体をバイクに固定するというテクニックが必要になります。またその際は、エンブレによる制動力“バックトルク”が強く掛かるバイクですとチェーンテンションでリアサスが伸び上がろうとします。ですからそこをすかさずリアブレーキを使うことで、この伸びを抑えるようにします。

 

【テクニック6】 バイクの中心に身体を置く

スーパースポーツのビッグバイクを意のままにヒラヒラと操るためには、身体を大きくオフセットさせた(ハングオンした)動きを反復するのがベストだと考えている人が意外と多いですが、それは間違いです。理由は簡単で、そのライディングポジションではバイクとライダーの重心が分散してしまいますから、自分の思いとは裏腹にバイクの動きが“ゆったりしてしまう”のです。

 

それを打破するには出来るだけバイクの中央に頭を残して、下半身を使ってバイクを倒しこむようにします。そのときバイクが倒しこみ難かったり、バイクを倒しこむキッカケがつかみ難い場合はイン側のステップをグッと踏み込むと簡単に倒れこんでくれるはずです。この、イン側ステップの踏み込みは大切なポイントですのでしっかり頭に入れておきましょう。

 

【車種別】他のポイントも合わせてご覧ください

 【車種別】トップ
 case.1-1 ネイキッド YAMAHA XJR(KAWASAKIゼファー、HONDA CB、etc)
 case.1-2 スポーツネイキッド KAWASAKI ZRX(FZ1、GSR750、etc)
 case.2-1 スーパースポーツ SUZUKI GSX-R(YZF-R1、CBR1000RR、etc)
 case.2-2 【テクニック1】 スーパースポーツで下りコーナーを曲がる
 case.2-3 【テクニック2】 スーパースポーツで上りS字コーナーを曲がる
 case.2-4 【テクニック3&4】 リアブレーキでバイクのバランスをコントロール
 case.2-5 【テクニック5&6】 下半身で荷重をコントロール
 case.3-1 旧車 KAWASAKI Z1(HONDA CB750、HONDA CBX、etc)
 case.3-2 旧車には特有の乗り方がある
 case.3-3 旧車バイクの実践的な走り方を学ぶ
 case.3-4 旧車バイクで下りの中速コーナーをこなす
 リアブレーキを使い、下りコーナーをこなす
 case.3-5 苦手な人の多い、右コーナーのヘアピンを走るコツ
 case.3-6 旧車を走らすための5つのライディングフォーム
 case.3-7 旧車と楽しく付き合うちょっとしたコツ
 case.3-8 旧車はバンク角が少ないことを忘れずに
 case.4-1 外車バイク Ducati、BMW、MotoGuzzi
 case.4-2 外車バイクを乗りこなすポイント
 case.4-3 個性際立つドゥカティの極意
 case.4-4 モトグッチとBMW。対照的な縦置きエンジンモデル
 case.5-1 単気筒バイクの奥深き本質
 case.5-2 単気筒バイクはリラックスとエンブレが重要

 


 

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