【シフトチェンジ】エンジン性能曲線でパワーバンドをチェック
シフトアップ・ダウンといったギヤ操作を意のままにするためには、自分が乗っているバイクのエンジン特性を把握しておく必要があります。
中でも普段よく使う、エンジン回転域に注力したいところ。つまり“自分にとっての”パワーバンド(※最大トルク発生回転数~最大パワー発生回転数)の範囲を知っておくことが肝心なのです。
例えば、アクセルを全開にしたときの「加速力の性質」を見てみます。6,000回転(rpm)あたりから急激にパワーが強くなるだとか、4,000回転以下ではトルクがなくなって頼りないなど、こういったレベルの認識であれば日ごろより感じているはずです。
では、アクセルを全開にしたときの「レスポンス」はどうでしょう。6,000回転辺りだと大きく開けさえすれば鋭く反応し、逆に4,000回転以下ではさほどレスポンスは悪くないけれどもトルクがあまりないなど、このレスポンスについても同じく普段から感覚的に理解していることでしょう。
そこでそれをベースに、エンジン性能曲線を見ることをオススメします。全体のパワーカーブの中で、自分はいつもどの範囲を多く使っていたのかを確認するのです。今ではこのエンジン性能曲線を調べるには、全国でチェーン展開するバイク用品専門店の「二輪館」や「ナップス」などに行けば誰でもパワーチェックすることが出来ます。愛車の状態を深く知るためにもデータを取っておくことは重要なことです。
そして、性能曲線を取得することで、「なんで2速ギヤまでは問題なかったのに、3速ギヤから上ではパワーやトルク感に物足りなさを感じるのか」といったこともおのずと判明します。
アクセル開度の違いによるエンジン特性も性能曲線にこそ現れませんが、だいたいのポテンシャルはそこから読み取れるはずです。また自分がよく使う範囲が意外とそのポテンシャルよりも低いところだったなど、様々な気付きを得ることもあるのです。
慣れからくるギヤ操作は、「こういう場合は2速ギヤでOK」、と感覚的に決め付けがちになるもの。これを機に、その操作はかえって効率が悪くないかを見直しましょう。
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