【シフトチェンジ】シフトダウンはエンジン回転を調整

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敢えてバイク用語のおさらいですが、「シフトダウン」はハイギヤからローギヤへと落としていく操作ですね。でも、ギヤ比の低いところ(※数値が小さい)から高いところ(※数値が大きい)へと移行する関係上、ローギヤへ落とすたびにエンジン回転数が高くなるところに操作上の難点があります。

 

例えば、アクセルを閉じたままクラッチを切ってシフトダウン。そのまま再度クラッチをつないで同じくシフトダウンしようとすると、強い衝撃が発生します。また、クラッチをつなぐと強いエンジンブレーキがかかり、急なトラクションでリアタイヤがキキッと鳴くケースもあります。

 

アクセルを閉じた状態でクラッチレバーを握れば、言うまでもなくエンジン回転は瞬時にアイドリングまで下降。そして、シフトダウンする下のギヤ比は上記のように当然大きくなります。そこでクラッチをつなげばアイドリング状態のエンジンに、駆動系の方から無茶な回転上昇を強いることになるわけです。こうして一連の流れを把握すると、この操作が相当に荒いものだというのは明白ですね。

 

可能な限りうまく扱うには、例えば6,000回転(rpm)で走っている時からであれば、3,000回転ぐらいまでエンジンの回転を落としたところでシフトダウン。ここまで回転数を調整すればクラッチをつないだ際も、リアタイヤが鳴くほどの衝撃はまず発生しません。しかし、回転数をコントロールしてもバイクの安定性は大なり小なり崩れるものですので、常に下半身でバイクをホールドすることを徹底しておきましょう。

 

→ ポイント

アクセルを閉じたままクラッチを握ってシフトダウン。そしてそのままクラッチをつなぐ操作は、減速しているバイクのバランスを崩します。また、そのクラッチがつながる瞬間の衝撃を恐れるあまりビクビクと半クラッチ的にクラッチレバーを離すことは言語道断。スムーズかつメリハリの効いた操作が、バイクライディングの基本中の基本です。

 

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