軽いバンクで安定感とリズムをキープ

2014年1月26日 Category - ライテクのノウハウ Comment : 0

コーナーリングでポイントになるのはスムーズな挙動と、リズム感です。ここではそのちょっとしたコツを見てみましょう。まず左コーナーを立ち上がった状態の車体姿勢を比較してみます。このイラストはそこからさらに左コーナーへと進入していく場所ですね。

 

右側はコーナーの立ち上がりでバイクが起きている状態。一方、左側は若干内側のラインを通って、まだバイクがバンクしている姿です。ともすると、右側のライディングの方が「バンク→起こす」ことから動きにメリハリがある、と考えがちですが実はまったく逆です。それはイメージとしてその方が良いという先入観もありますが、こうして正面から見てみると、逆にバンクさせた方が「サマ」になっているのを感じるはずです。

 

安全かつスムーズな走りの好例は左側です。バンクしたまま立ち上がり、そのまま次のコーナーへと体勢を整えている状態ですね。それを立ち上がって、バイクを起こし、またバンク……、などといちいちやっていたのでは単にリズムに乗れないばかりか走安性（走行安定性）も崩してしまいます。

 

実はバイクというのは直立している状態のみでなく、多少バンクしているぐらいの方が安定しているものです。ですからクイックな動きこそが格好良いと勘違いしてしまって、やたらと車体の姿勢を変えるのは忙しくなるだけで、場合によっては不安定さも誘発することになります。コーナーリングの際は「バンク」を念頭に置いて最小限のモーションで進入していきましょう。

 

→　ポイント

しっかりと荷重がかかり、ある程度バンクしていればバイクというものは安定する乗り物です。短い距離間で様々な操作をするよりも、できるだけ動作に変化はない方がベター。

 

 

◆【ノウハウ】他のポイントも合わせてご覧ください◆

◇　【ノウハウ】トップ
◇　ブレーキングは力みすぎないこと
◇　コーナーリングの進入時は早めに準備を
◇　バイクの切り替えしは思い切り良く
◇　軽いバンクで安定感とリズムをキープ
◇　速く走るには、フォームを見直しリラックスを
◇　基本中の基本、ライディングフォームを再チェック
◇　軸をしっかりと取り、車体をバランス
◇　「ヒジを絞る」という通説を鵜呑みにしない
◇　グリップの握り方ひとつでアクセル開度も変わる
◇　ニーグリップで下半身を安定させる
◇　一般道ならではの危険を回避する５つのポイント
◇　【DANGER２＆３】　“減速帯”の効果的な利用法
◇　【DANGER４＆５】　走り始めは足元をすくう砂利に気を付けよう

 

 

作成者 : ROCK 'N' ROLL