【応用】Uターンは旧車と相性抜群
旧車バイクはUターンがやりやすい。それはハンドル位置が高く、ハンドル切れ角が大きいからです。KAWASAKI Z1やHONDA CBに関してもそうです。とても簡単にターンすることが出来ます。でも、このターンを突き詰めていこうとすると、途端に難しくなってしまいます。
Uターンを素早く行うにはハンドルをフルロックさせて、深くバンクさせるのが一般的に知られています。倒れようとする車体を、イン側に目一杯切ったハンドルとパワーで強引につり合わせて、一気に最小半径での旋回を行います。そしてこれが、ビッグバイクを操る醍醐味のひとつでもあるわけですね。
ところが、ことKAWASAKI Z1の場合はハンドルの切れ角が大きすぎて、フルロックのままパワーをかけるとフロントが押し出されてしまいます。また、これを回避しようと極力パワーをかけないようにするとバランスを取るのが極端に難しくなります。ならばと、ハンドルをフルロックさせずに切れ角を少なくすると、ハンドルがフラついて動いてしまい安定しません。結局、美しくスピーディーなターンの実践が難しいわけです。ハンドルの切れ角を少し規制すれば、スピーディーなUターンも楽になるのですが、今の時代にそれを言ったところで後の祭り。ですからそうしたデメリットとも上手く付き合っていくことが、旧車乗りには求められているのです。
1.
速度は歩行レベルまで落とします。そのまま右にバイクを傾けるとフラーッと倒れていきます。
2.
右にハンドルを切って(出来ればフルロック)、半クラッチでパワーをかけます。バイクが倒れないようにクラッチとアクセルワークで巧みにバランスさせると、フルロックでのUターンが開始。
3.
あくまでもリアブレーキは踏んだまま。アクセルと半クラッチでのみ調整します。視線は曲がっていく方向に向けること。
4.
180度向きが変わったてからバイクを起こして加速します。
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◇ -旧車のコツ:その3- エンジンブレーキを効果的に使う
◇ -フォームと操作系のコツ:その1- スイングアームの垂れ角に応じたアクセルワークを
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