【基本】旧車でコーナーリングを攻略する

旧車は乗り手のテクニックが如実に現れます。スムーズにターンさせようとするには、テクニックが必要。しかしうまくいくと驚くほどのポテンシャルを発揮します。ですから旧車は、スピードは低くても刺激的なのです。

 

バイクによってもちろん個性が違うため、これが絶対という走り方はありません。しかし、ZやCBなどの代表的な旧車の場合で言うと、進入時ではスーパースポーツバイクと比べて1割から2割ほど速度を落として進入。旋回を開始するポイントを気持ち奥に取って、素早くバンクさせていきます。速度を十分に落としているから、きっと小さくタイトに曲がれるはずでしょう。

 

コーナーの立ち上がりでは、アクセルを開け始めるタイミングをいつもより一呼吸ガマン。完全に曲がってからバイクを起こして、立ち上がっていきます。つまり、しっかり速度を落とすメリハリの効いた走り方が大事なのです。また、「旧車は曲がらない」と言う人たちのほとんどは、進入で速度を十分に落としていないことが多いもの。高いスピードを維持したままコーナーを曲がろうとしても、そこには明らかに無理が生じている為に車体は頼りなく感じるはずです。それでは乗っていて全く面白くありません。

 

鋭く、スムーズに車体をバンクさせる

oldbike-cornering

1.

旧車では、無理をするのは厳禁。コーナーの進入にあわせて確実にブレーキング。早い時期から余裕を持ってスピードを落としておきます。

2.

アウト側いっぱいから進入。ブレーキはこの時点でほぼ終わらせ、レバーを放す直前です。速度は通常の1割程度遅いくらいのイメージ。

3.

ブレーキを放し、それと同時にバイクをバンクさせていきます。通常の走行ラインより少し奥、アウト側からインに切り込んでいく軌道となります。

4.

減衰の効かないFフォークはブレーキを一気に放すと急に伸びて姿勢が乱れます。コーナーリングのGが掛かりだしたらブレーキを放す感じです。

5.

バンク時は不安定なため、極力その時間を短くしたいもの。クイックにバンクさせて曲げることに集中します。ただし動きはスムーズであることが必須。

6.

バンク角はより深くなります。アウト側にいるのでコーナー出口は完全に確認可能。しかし、もし先が分からなければバンク角に余裕がないと危険です。

 

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 【応用】Uターンは旧車と相性抜群
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 -フォームと操作系のコツ:その1- スイングアームの垂れ角に応じたアクセルワークを
 -フォームと操作系のコツ:その2- 関節の動きを妨げない可動域を確保する
 -フォームと操作系のコツ:その3- ハンドリングの細部をチェック
 -フォームと操作系のコツ:その4- ライディングフォームの細部をチェック

 


 

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