-フォームと操作系のコツ:その3- ハンドリングの細部をチェック
ブレーキは手前に「引く」イメージで
ブレーキは握るというよりも、レバーを引くイメージ操作するのがベター。手全体で握り込むのではなく、指先をレバーに引っ掛けて手首を支点に手前に引き寄せる感じです。握力に頼って握り込むブレーキングはすぐに腕上がりを起こしますし、そのうちグリップの握りも甘くなります。疲れず自然な方法を掘り下げていくと、この握り方が一番と言えます。
グリップは「巻き込むように」
グリップに対して手首を垂直に持ってくると、アクセル操作は手首だけで行うことになります。一般的にはそんな機会は滅多に無いですが、例えばそのまま全開まで捻るとします。すると手首の可動域を超え腕にも上下動が加わることになります。しかし全開までしないにしても、これでは上体のバランスも崩しやすくなります。そこでグリップを巻き込むイメージで握ってみると、手首と腕のひねりも可動域に加えることが出来るわけです。
腕は円を描くように構える
昔からの通説で、ハンドルを握るときは「脇を絞って腕をたたむ」などと言われていました。しかし、実際にヒジを身体にピッタリ付けてみると、これほど自由の効かないポジションもないことが分かります。なぜそのような通説がまかり通ったのかは甚だ疑問ですが、自然なステアリングの動きを妨げないためにも、ヒジはやや外側に出して、腕は円を描くイメージでハンドルを持ちます。するとこの状態の場合、多少の衝撃であればヒジの関節がステアリングダンパーのように動いて吸収してくれますし、とっさのときでも操作しやすいのです。またアクセルの動きの邪魔にもなりませんから、スムーズなスロットルワークが可能です。
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