-フォームと操作系のコツ:その2- 関節の動きを妨げない可動域を確保する

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皆さんに覚えておいて欲しいことがあります。それは、バイクというのは円運動の集合体だということ。アクセルを開ける、ハンドルを切る、ペダルを踏む、……etc。そのどれもが円を描いて動いていますよね。これは実は人間の関節の動きを利用しているためらしいのです。逆に言えば、手首や足首のスムーズな動きが妨げられてしまうと操れる範囲も自動的に限られてしまうのです。そのためアクセルなどの操作系を扱うときは、各関節の可動域を最大限に発揮できるような扱いをするべきですね。

 

また、ポジションも当然自分の身体に合わせて調整します。ただしここで注意すべきは、操作する際に身体がバランスを崩さないレベルでまとめる点です。例えばハンドルが遠いからといって手前に大きく引いたハンドルバーに変更すれば、フルロックのときに外側の腕がグリップと共に遠くに持っていかれてしまいますよね。また、グリップ位置がステアリングヘッドから後ろに大きく離れることはつまり、そのバイクが要求するスムーズな動きからも離れていくということなのです。操作系の可動範囲は常に頭に入れておきたいポイントです。

 

同様にレバー位置も調整すべき箇所です。ストレスなく自分の腕がラクに動ける場所を探っておけば、ツーリングなど長距離走行の時などでは驚くほど疲れ具合も変わってきます。身体に余計な負担をかけないポジションというものは、自然と走りに集中できる環境を生み出します。

 

ポイント

ポジション決めはシートから行います。どこに座るか、高さはどうするかで、ステップの位置もおのずと決まってきます。社外品のステップに交換する際には、いつもの場所に座って膝の高さがどの位置にくるのかを見ておきます。レーサーではありませんので、後退し過ぎのステップ位置は、膝の曲がり方にストレスを招き、窮屈な操作になってしまいます。

 

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 -フォームと操作系のコツ:その2- 関節の動きを妨げない可動域を確保する
 -フォームと操作系のコツ:その3- ハンドリングの細部をチェック
 -フォームと操作系のコツ:その4- ライディングフォームの細部をチェック

 


 

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