【ブレーキング】比率は「前輪7:後輪3」が基本

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ブレーキをかけたときは、その際に発生する減速Gにより前輪側へ大きな荷重が加わります。そしてその影響を受けて、自然と、後輪側の荷重は減少。このような相関関係により前後輪のブレーキ性能には差が生じるものです。

 

教習所を始め一般的に、バイクのブレーキ入力の比率は、「前輪7:後輪3」の割合にするようにと言われてきました。でも、これはあくまで昔からの慣習的なメッセージであって、現在のバイク全般に当てはまるかといえば必ずしもそうではありません。あくまでもイメージとしての比率なわけですね。

 

ブレーキのストッピングパワーが強くなるほどに前輪側への荷重が増えて、それに連動するように後輪側の荷重は減ります。また場合によってはリアタイヤが浮いてしまうことさえあります。そうなるとリヤブレーキは容易にフルロックしてしまうので、ブレーキ比率が10:0の場合もあるわけです。

 

「前輪7:後輪3」というブレーキング比率に対して多少の誤差はあるかもしれませんが、ブレーキはフロントをメインに使って、リアブレーキは逆にサポートに回す使い方が基本になります。

 

そして、そのブレーキのかけ方についてのポイントを見ていきましょう。フロントブレーキのレバーの握り方は人それぞれ、様々です。しかしベースとなるフォームがあるので、そこは必ず抑えなければいけません。まず、指2本でも3本フォームでも、ブレーキレバーにかかる指がしっかりと手前に引き込めるものでなければいけません。初心者ライダーの中には、“効きが強いとかえって怖い”といって指先をレバーにちょんと引っ掛ける程度の人も見かけます。これではライディングテクニックが上達するはずもなく、ブレーキングの際に重要な入力コントロールもまともに出来ませんので、そういうライダーは必ず修正しておきましょう。

 

→ ポイント

ブレーキレバーの握り方は2本がけや3本がけなど様々ですがオススメは操作性の高い2本がけ。教習所では4本がけのフォームで習った人もいるかと思いますが、シフトダウン時の空吹かしがしにくいので避けた方が無難です。強く握り込める指のかかり方であれば、デリケートな操作もしやすいもの。中指の第二関節が強く曲がるあたりを目安に、自分に合ったレバー位置を探し出します。

 

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