スリップを回避するコツを見る

トレッドが離れてスリップ

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タイヤ性能が限界に到達しているでもなくスリップしてしまう理由。それについて、ここで3つのパターンを見ていきます。まず1つ目。図を参考にしてもらいたいのですが、スリップというのは本来、タイヤが路面と接触する部分の「トレッド」と呼ばれる接地面が離れてしまうことで起きるものです。接地面から離れることで、足元がすくわれたようにステンッ! というのが一般的なケースです。しかし、このときのタイヤの挙動に意識を向けて、その方向をイメージしておくことで、スリップの回避を計ることができるようになります。「どういうライディングをすればスリップしやすく、また、どうすれば転ばないで済むのか」ということを考える上でベストな材料になるわけです。

 

 

トレッドが離れず一定

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では、2つ目。これは見てのとおり、トレッドが路面から離れずに一定の滑り方をしていれば、目指す進路は多少ズレてしまうものの転倒することはないということです。大げさに言えば、氷上を余計な負荷をかけないで歩いたときの、あの「スラーッ」と滑る感覚に近いものがあるかもしれません。さすがに当然、氷上ほどツルツルのコンディションではありませんが、感覚的にはグリップの効いた場所でスラーッといった感じです。もちろん、それにはスピードがあまり出ていないことが条件となりますが、操作次第では滑っても転倒しないということを証明するものです。

 

 

トレッドに十分な荷重

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最後に3つ目。これは、なんだかんだ言ってもポイントは、乗り手が車体に対してどのように荷重をかけているかに因るというものです。これまで、後輪荷重でトラクションをしっかり掛けるといったライテクのコツを再三レクチャーしてきました。ですから理屈で考えて、トレッドに十分な荷重がかかっていなければスリップしやすくなるというのは、大概のライダーが想像できることだと思います。では、果たしてその荷重をどうすれば良いのか。これ以降は、それについて掘り下げて、ベーシックなテクニックから見ていきます。

 

 

【応用テク】他のポイントも合わせてご覧ください

 【応用テク】トップ

 

応用テクニックのワインディング
 連続カーブではブレーキングをタイトに
 S字コーナーを直線的に走る
 安全マージンを確保したライディング
 コーナーリングの具体例を見る
 ワインディングではリズミカルに走る
 コーナーリングでリズムを崩しても焦らずに対処する
 リズムが崩れても減速区間を効果的に使う
 複合コーナーは十分な減速で対処する
 パニック時は停止せず減速に徹する

 

スリップの対処法
 タイヤは滑り続けていることを理解しスリップに対処する
 スリップを回避するコツを見る
 スピードに比例して慣性力と安定感がアップ
 バンク角とグリップ力をバランスさせて安定感を増す
 安定感を保つには腰を内側へ

 

抜重のポイントを押さえる
 トレッドにかかる荷重はライディングポジションがポイント
 リーンウィズを軸に臨機応変に対応する
 状況に応じてリーンアウトでコーナーリング
 ワイドタイヤではリーンインのポジションで
 低重心、ワイドなロープロファイルタイヤでのライディング
 抜重でスリップを回避
 抜重の準備を前もってしておく

 


 

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