基本中の基本、ライディングフォームを再チェック
さて、ここまでは実際の走り中心の内容を紹介してきましたが、今一度原点に返り確認しておいた方が良いのがライディングフォームです。あまりに基本過ぎると思うかもしれませんが、自分では出来ていると思っていたことも実はかなり怪しかったりするもの。
フォームについては様々なことが言われていますが、敢えてひとつだけポイントを挙げるとすれば、
「不自然な力がバイクに加わらなければなんでも良い」、
というのが正直なところです。バイクはモータースポーツです。そのスポーツを楽しむのに妙に体や頭が硬かったのでは十分に本領を発揮することは出来ませんよね。
他にも、今まで多くの人が語っていることかと思いますが、
「バイクに乗っている際はとにかく力を抜くこと」
です。そして、
「いざという時には力を加えたり、あるいは瞬時にまた抜いたりしながら各部の操作を妨げない箇所を探す」
のが、そのライダーにとっての理想のフォームとなります。
またそのライディングフォームについては、“一人のライダーにひとつ”というわけではなく、左右のコーナーでまったく異なるフォームだとしても不思議ではありません。そして、経験やバイク、日々変化する体型によっても除々に変わっていくはずです。言ってしまえばそれがその人の「スタイル」になっていき、年月が経つにつれて確立されていくものです。ベテランライダーの中に独特なフォームで、誰もが見惚れるライディングをする人が多いのはそのためです。
ライディングフォームに関して、どれが一番良い、というものは存在しません。先人が経験から得た最低限の基本をマスターした上で、自分に合った理想的なライディングフォームを探して、走り込んでいきましょう。そして、バイクや体の動きに無理を強いらなくなった時、きっと速さと上手さが同時に身についているはずです。
◆【ノウハウ】他のポイントも合わせてご覧ください◆
◇ 【ノウハウ】トップ
◇ ブレーキングは力みすぎないこと
◇ コーナーリングの進入時は早めに準備を
◇ バイクの切り替えしは思い切り良く
◇ 軽いバンクで安定感とリズムをキープ
◇ 速く走るには、フォームを見直しリラックスを
◇ 基本中の基本、ライディングフォームを再チェック
◇ 軸をしっかりと取り、車体をバランス
◇ 「ヒジを絞る」という通説を鵜呑みにしない
◇ グリップの握り方ひとつでアクセル開度も変わる
◇ ニーグリップで下半身を安定させる
◇ 一般道ならではの危険を回避する5つのポイント
◇ 【DANGER2&3】 “減速帯”の効果的な利用法
◇ 【DANGER4&5】 走り始めは足元をすくう砂利に気を付けよう
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