case.5-1 単気筒バイクの奥深き本質

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どのエンジンや車体にも、やはりメリットとデメリットはあるものです。その中で、単気筒バイクはベーシックな作りですから、ライディングやメカニズムの基礎を学ぶには適していると言われています。確かに実際そうではあるんですが、突き詰めると相当に難しいのも実はこのジャンルなのです。

 

若干高度ではありますが、単気筒バイクを単気筒らしく走らせるイメージがあります。それは、速い進入速度からそのままのコーナーリングスピードを保って、立ち上がりではどのバイクよりも先にアクセルを開けること。他には、例えばコーナーからコーナーへとまるでサーファーが美しいマニューバーを描くような姿を想像する人もいるかもしれません。しかしこういうのは、丁寧な操作が確実に出来ていることが前提条件となるわけです。

 

そうした前提条件が必要なのは、単気筒バイクの武器はある一定以上のスキルがないと発揮できないからなのです。その為おそらく、大多数の人が4気筒マルチの方が速く走れるはず。ただしこれは、何も強烈なエンジンパワーを保有しているからという意味ではありません。4気筒マルチであればごまかしが効く度合いが大きいことが理由なのです。もっと具体的に言うと、外部からの障害を受けにくいある程度の重量と、一度アクセルを開ければその重量をたやすく消し去ってしまうパワーは、結果として誰でも“速さ”を手にすることが可能なのです。

 

ところが、単気筒バイクの場合はそのごまかしが効かず、バイクに対する操作がそのまま挙動に出てしまいます。それを知っておかなければデメリットの部分がメリットを遥かに上回ってしまうということですね。

 

【車種別】他のポイントも合わせてご覧ください

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 case.1-1 ネイキッド YAMAHA XJR(KAWASAKIゼファー、HONDA CB、etc)
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 case.2-2 【テクニック1】 スーパースポーツで下りコーナーを曲がる
 case.2-3 【テクニック2】 スーパースポーツで上りS字コーナーを曲がる
 case.2-4 【テクニック3&4】 リアブレーキでバイクのバランスをコントロール
 case.2-5 【テクニック5&6】 下半身で荷重をコントロール
 case.3-1 旧車 KAWASAKI Z1(HONDA CB750、HONDA CBX、etc)
 case.3-2 旧車には特有の乗り方がある
 case.3-3 旧車バイクの実践的な走り方を学ぶ
 case.3-4 旧車バイクで下りの中速コーナーをこなす
 リアブレーキを使い、下りコーナーをこなす
 case.3-5 苦手な人の多い、右コーナーのヘアピンを走るコツ
 case.3-6 旧車を走らすための5つのライディングフォーム
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 case.4-2 外車バイクを乗りこなすポイント
 case.4-3 個性際立つドゥカティの極意
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 case.5-1 単気筒バイクの奥深き本質
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