【アクセルワーク】「ここぞ」という所でアクセルオープン

throttle

アクセルワークのコツは、「いかにうまく混合気を燃焼させるか」です。そこで、たとえば低回転から中速、そして高回転域へと同じギヤのまま加速する場合を参考にしましょう。

 

この時アクセル開度を少しずつ大きく開けていきますが、エンジン回転数に合わせて開けていけば良いというものでもありません。そこには個々のエンジン特性が関係してくるからです。高回転高出力型のピーキー(※最大パワーの出る回転域が限られている)なエンジンの場合だと、低回転から中速域までを慎重に開けていく必要があります。一方で、中速域にトルクのある比較的スタンダードなエンジン特性では、低回転域だけを丁寧に操作して、中速域手前から全開まではそれほど注意を払うことなく自由にコントロール出来ます。

 

とは言え、エンジン特性に関わらずアクセルを除々に開けていき、狙ったポイントで大きくワイドオープンすることに変わりはありません。ですから、狙うべきポイントが自分のバイクではどこにあるのかを前もって探しておくのが基本です。

 

まずは愛車のスペックを確認。目安としては、ピークパワー(最大出力)の出る回転数の約半分ぐらいのところでしょう。その際、中速域以下で1/4から半開へとゆっくり開けていくアクセル操作に対して、パワーバンド(※最も効率よく力を発揮する回転域 )と呼ばれる中速域以上のところでは、アクセルワークを俊敏に行わないとかえってエンジンをもたつかせることになります。

 

ここで注意すべきは、インパクトのある加速が必要ないならば、高回転域までジワリジワリ開けていくような操作をしないこと。それでは燃焼バランスが崩れる上に、トルクがかからずに回転が上がることでエンジン内部の構成パーツに余計な振動が加わり、耐久上も望ましくありません。エンジンは適正な力が加わったとき、しっかりバランスするように設計されているものなのです。

 

→ ポイント

アクセルワークとエンジン出力との関係に慣れまでは可能な限りタコメーターを確認したいところです。理想はエンジンの振動や排気音で、だいたいの回転数が分かること。それにはとにかくバイクに乗ること、そしてその際に神経を集中させておくことが重要ですね。

 

 

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