case.4-2 外車バイクを乗りこなすポイント
先の外車バイクDucati、BMW、MotoGuzziに対して、国産バイクメーカーは圧倒的なスピードで新型を開発してきました。また、開発したモデルに一片の欠点でも発見しようものならば、そこを根本的に見直し対策したものを次期型に展開させてきたわけです。そのために、外車バイクと比較するとどうしても没個性的になりがちだと言われてきました。とは言え、国産バイクには外車メーカーが到底太刀打ち出来ない緻密なメカニズムやパフォーマンスなどがあるために、一概にどちらが良いとは言えないものです。
歴史を理解して、個性を知る
個性豊かな外車バイクにおいて、常に隣り合わせの存在である「良い悪い」含めたクセがあっても、それが今日まで進化し続けてこれたのは、ブレることのない普遍的なライディングの面白さがあったからだと言えます。普遍的と大げさに言いましたが、要は人間とバイクの関係が理屈にかなっているということ。つまり、外車バイクのライディングは基本に忠実であり、決してセオリーからは外れていないということですね。ですからDucati、BMW、MotoGuzziといったアクの強いバイクを乗りこなすには、まずその歴史を理解して、個性を知ることです。そして、特別なことは考えずにあくまでも基本に立ち返れば良いのです。
また、そのバイク特有の個性が培われた背景には、それに携わってきた人たちの国民性や環境が大きく影響しているということも忘れてはいけません。ドイツ人が質実剛健で乗りやすいと判断したものが、必ずしも他の国の人たち全員に受け入れられるかといえばそうではありませんし、その逆も然りです。
こうした点を踏まえて、ドイツ車、イタリア車、英国車、アメリカ車などに乗るときは、その国のイメージを持って楽しむことが大切です。結果的にそういう気持ちを持つことで、改めてそのバイクの良さも発見できるでしょうし、乗りこなすポイントも見えてくるのです。
◆【車種別】他のポイントも合わせてご覧ください◆
◇ 【車種別】トップ
◇ case.1-1 ネイキッド YAMAHA XJR(KAWASAKIゼファー、HONDA CB、etc)
◇ case.1-2 スポーツネイキッド KAWASAKI ZRX(FZ1、GSR750、etc)
◇ case.2-1 スーパースポーツ SUZUKI GSX-R(YZF-R1、CBR1000RR、etc)
◇ case.2-2 【テクニック1】 スーパースポーツで下りコーナーを曲がる
◇ case.2-3 【テクニック2】 スーパースポーツで上りS字コーナーを曲がる
◇ case.2-4 【テクニック3&4】 リアブレーキでバイクのバランスをコントロール
◇ case.2-5 【テクニック5&6】 下半身で荷重をコントロール
◇ case.3-1 旧車 KAWASAKI Z1(HONDA CB750、HONDA CBX、etc)
◇ case.3-2 旧車には特有の乗り方がある
◇ case.3-3 旧車バイクの実践的な走り方を学ぶ
◇ case.3-4 旧車バイクで下りの中速コーナーをこなす
◇ リアブレーキを使い、下りコーナーをこなす
◇ case.3-5 苦手な人の多い、右コーナーのヘアピンを走るコツ
◇ case.3-6 旧車を走らすための5つのライディングフォーム
◇ case.3-7 旧車と楽しく付き合うちょっとしたコツ
◇ case.3-8 旧車はバンク角が少ないことを忘れずに
◇ case.4-1 外車バイク Ducati、BMW、MotoGuzzi
◇ case.4-2 外車バイクを乗りこなすポイント
◇ case.4-3 個性際立つドゥカティの極意
◇ case.4-4 モトグッチとBMW。対照的な縦置きエンジンモデル
◇ case.5-1 単気筒バイクの奥深き本質
◇ case.5-2 単気筒バイクはリラックスとエンブレが重要
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