case.3-2 旧車には特有の乗り方がある
旧車の走り方は現代のそれとは対極をなしたものです。旧車を走らせる際はバイクをバンクさせた状態での加減速はあまりしない方が良いと、一般的には言われています。減速はバンク前、バイクが起きている状態で確実に終わらせて、倒しこんだバイクが起きてきてから加速。つまりそれは70年代の乗り方そのままなのです。とは言っても、バイクが当時のものなのですから、クラシックな乗り方が一番良いのは当然といえます。
基本はこうした具合です。ではこれで速く走るとすればどうすれば良いのでしょうか。それはブレーキ、旋回、加速、それぞれを確実に行った上で、一連のつながりをよりスピーディーにすることです。
旧車の走り方の違いを見る
現行車に比べると旧車は細かったり、剛性の弱いタイヤなどで、やはり車体に余裕がありません。そのため減速、旋回、加速のパートでは他の操作は欲張らずに、そこでするべきことだけに専念する必要があります。つながりの区間ではスムーズに、そしてスピーディーにモーションをスライドさせていくイメージです。イラストは左側のギザギザ部分がブレーキポイントで、続いてバンク、右側のギザギザ部分が加速ポイントとなります。
一方、最新バイクの場合はタイヤのグリップに余裕がありますから、バンク中も加減速を行うことが容易です。純粋に旋回だけの操作は2つの点のクリッピングポイント付近のみです。タイヤの性能はコーナーリング中には常に100%発揮されています。
◆【車種別】他のポイントも合わせてご覧ください◆
◇ 【車種別】トップ
◇ case.1-1 ネイキッド YAMAHA XJR(KAWASAKIゼファー、HONDA CB、etc)
◇ case.1-2 スポーツネイキッド KAWASAKI ZRX(FZ1、GSR750、etc)
◇ case.2-1 スーパースポーツ SUZUKI GSX-R(YZF-R1、CBR1000RR、etc)
◇ case.2-2 【テクニック1】 スーパースポーツで下りコーナーを曲がる
◇ case.2-3 【テクニック2】 スーパースポーツで上りS字コーナーを曲がる
◇ case.2-4 【テクニック3&4】 リアブレーキでバイクのバランスをコントロール
◇ case.2-5 【テクニック5&6】 下半身で荷重をコントロール
◇ case.3-1 旧車 KAWASAKI Z1(HONDA CB750、HONDA CBX、etc)
◇ case.3-2 旧車には特有の乗り方がある
◇ case.3-3 旧車バイクの実践的な走り方を学ぶ
◇ case.3-4 旧車バイクで下りの中速コーナーをこなす
◇ リアブレーキを使い、下りコーナーをこなす
◇ case.3-5 苦手な人の多い、右コーナーのヘアピンを走るコツ
◇ case.3-6 旧車を走らすための5つのライディングフォーム
◇ case.3-7 旧車と楽しく付き合うちょっとしたコツ
◇ case.3-8 旧車はバンク角が少ないことを忘れずに
◇ case.4-1 外車バイク Ducati、BMW、MotoGuzzi
◇ case.4-2 外車バイクを乗りこなすポイント
◇ case.4-3 個性際立つドゥカティの極意
◇ case.4-4 モトグッチとBMW。対照的な縦置きエンジンモデル
◇ case.5-1 単気筒バイクの奥深き本質
◇ case.5-2 単気筒バイクはリラックスとエンブレが重要
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