case.2-3 【テクニック2】 スーパースポーツで上りS字コーナーを曲がる

先に紹介した下りのコーナーでは、スーパースポーツバイクは大きなR(アール)を描きながら走行していたのが分かってもらえたと思います。どのバイクでも、特にスーパースポーツの場合コーナーリング中はアクセルのオンオフを極力避けたいもの。ですから実は、スピードの調整はアクセル開度を一定のままにしてリアブレーキで行っているのです。

 

そしてお次は、上りのS字コーナーです。アクセルを開けながらバイクを倒し込んで右コーナーを旋回した後に、次の左コーナーへ向けて減速とシフトダウンを針の穴を通すような絶妙なタイミングで行いながらアプローチしていきます。コーナーを曲がり終えた瞬間はまだアクセルは開いていますが、車体を起こして次の左コーナーに入る準備段階では既にアクセルを閉じてブレーキングを開始して、同時にシフトダウンも行います。そして左コーナーへの進入時はシフトダウン後にクラッチをつないで、先ほど同様にフロントブレーキを引きずりながらクリッピングポイントに向けて旋回を開始していきます。

 

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1.

イン側いっぱいに、道路のアウト側からバイクを寄せていきます。上りだからといって雑なアクセルワークは厳禁。

 

 

 

 

 

 

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2.

バイクを寝かしこんでいき、クリッピングポイントに向けて操作します。この時点でアクセルはすでに開け始めている状態に。

 

 

 

 

 

 

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3.

クリッピングを通過。立ち上がりに備えて、アンダーステアを抑えるようにフロント側へ上半身の荷重を強めていきます。

 

 

 

 

 

 

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4.

アウトへ広がり過ぎないように速度と姿勢をコントロール。コーナー間のつながりを意識して、切り替えしに備えて体勢を整えます。

 

 

 

 

 

 

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5.

アクセルを戻してシフトダウン。ステップを踏み込むイメージで体と荷重を右から左へと移動。切り替えしはスムーズに行います。

 

 

 

 

 

 

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6.

左コーナーに向けて、素早く操作を完了させます。さらにR(アール)のきついコーナーに備えて、あわてず平常心でブレーキング。

 

 

 

 

 

 

【車種別】他のポイントも合わせてご覧ください

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