鈍角コーナーの走り方
Rがきつくて曲がり角の少ないコーナーは油断していると痛い目に遭います。しかも実は、道路の幅が広いほうが危ないのです。それは俯瞰図で見ると分かりやすいのですが、アウト・イン・アウトで走ろうとすると、道路を横切るようなライン取りになるからです。立ち上がりでかなりきつい角度になってしまうため(※イラスト②のライン)、曲がりきれないと思ったときにはほぼ修正は不可能。しかもそれなりの速度で短いコーナーを通過するので、すべてが一瞬で決まってしまいます。一見なんでもないコーナーにも関わらず、ペースをあげた時は綱渡り的シビアなタイミングが要求されてしまうのです。この危険を減らすためには、絶対にアウト・イン・アウトのラインを通らないことが肝心。基本的にはアウト・アウト・イン。立ち上がりでバイクが直立しているぐらいでちょうど良いのです。
1.
鈍角のコーナーが見えて、その先に出口も見えています。一見すると何の変哲もないコーナーですが、こういう所こそ危ないもの。必ず直線部分で減速してから曲がる体制を整えましょう。
2.
進入では焦って早く倒しこまず、減速したままアウトに沿って走ること。ただし時には対向車がセンターラインを割ってくることがあるので要注意。もしもに備えていつでもインに逃げられるようにしておきます。
3.
コーナーの真ん中より先を目指してバンク。ここまで道のアウト側を走っていますから、走っている速度によっては素早い動きが必要になる場合もあります。ここでも真っ直ぐインに飛び込むようなことはしないように。
4.
コーナーも半分過ぎていますがまだインについていません。余裕はあるかもしれませんが、それで良いのです。こういうコーナーでこそ無理をすると危険。短い時間でコーナーが終わるため、何かが起こっても対処不可能なのです。
5.
立ち上がりで直線になったところでインにつきます。多少極端なライン取りだとしても、このくらいの感覚で走っていれば転倒したりコースアウトすることはまずありません。ただし対向車のほとんどはアウト・イン・アウトで走ってくるので、その点は注意すること。
◆【ワインディング】他のポイントも合わせてご覧ください◆
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◇ ヘアピン(折れ曲がった)カーブの走り方【前半】
◇ ヘアピン(折れ曲がった)カーブの走り方【後半】
◇ 峠をスマートに走るコツ
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