S字の走り方

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例えばサーキットの場合。S字コーナーのような続いたカーブでは、すべてをつなげて考えます。それはワインディングでも一緒ですが、何点か重要なことがあります。一つはショートカットをしないこと。最短距離を走ろうとしてコーナーとコーナーを直線で結ぶようにしてしまうと、結局2個目のコーナーを曲がりきれなくなります。また先が見えないブラインドコーナーでは対向車と接触する可能性も高くなります。コーナーとコーナーの間隔が短い場合は、バイクを切り返す動きがある程度スピーディーに出来ないと狙ったラインを走ることは難しくなることを頭に入れておきましょう。

 

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一個目のS字コーナー。直線で十分に減速した後、アウト側から対向車に注意してバンクを開始。基本的に走り方はこれまで説明していたことと変わりません。この時点ですでに2つ目のコーナーを意識して、それに対応できる走り方に気持ちを切り替えます。

 

 

 

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1個目の立ち上がりはクリッピングポイントを奥に取ります。クリッピングポイントについたら後はバイクのバンクをゆるめて自然と直線的に立ち上がっていきます。この立ち上がりに重点を置いた走り方が身についていれば、初めての道もこうしたラインを通ることが十分にできます。

 

 

 

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3.

立ち上がりでは早い段階でバイクを直立させます。そうすれば次のコーナーがどんなものであろうと対処できる余裕が生まれます。バンクしたまま切り替えしていると、大半は何かあった時の行動が遅れます。

 

 

 

 

 

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4.

2個目の進入では、直線が短くて忙しなかったとしても、極力基本どおりのラインを走るように。ラインに乗せるのが難しい場合は、無理をしないこと。しかし何度も言いますが、立ち上がりで膨らむことだけは避けられるように走ること。

 

 

 

 

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5.

先が見えないコーナーですから他のコーナー同様に、進入でインには向かわないようにします。ブレーキングを終えて本格的な旋回に入ろうとしているところ。

 

 

 

 

 

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6.

バンク角はこの辺でマックス。コーナーの立ち上がりが見え始めたのでインに向かって気持ち進路を修正。複雑なコーナーが続く場所では最後まで加速はしないようにします。

 

 

 

 

 

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7.

ほぼクリッピングポイントについてバイクを起こし始めています。アクセルを少し開き始めましたがまだ本格的な加速には入っていません。まだコーナーをクリアしていないのでまず旋回をしっかりと終了させます。

 

 

 

 

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8.

直線路に進入。立ち上がりに重点を置きすぎてイン側にピッタリくっついてしまいましたが、失敗するならばこちらの方向に失敗したほうが断然危険はないはずです。それに余裕が出来ていますので次のコーナーへの準備も整えられます。

 

 

 

 

 

 

 

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