case.3-8 旧車はバンク角が少ないことを忘れずに
70年代のバイクは総じてバンク角が少ないものです。そのため調子に乗って走るとステップやエンジン下部のクランクケース、フレームなどが接地してしまうことになります。そうなると、タイヤが浮き上がって転倒することがありますので細心の注意を払いたいもの。人によっては、車高を前後ともに少し上げて対処している場合もあります。
そして、ヘッドライトが固定されていない旧車ならではのメリットも紹介しておきましょう。それは夜間旧車でワインディングを走るときの、ちょっとしたライト位置の変更です。両手でライトをグイッと少し上に向けるだけでコーナーリング前方の広い範囲を照らすことが出来ます。ただし対向車が来たらすぐ元に戻すことは最低限のマナーですから忘れずに。
1.
旧車でフルロックのUターンを実行するなら現行車の時よりも速度を落とすのがポイント。
2.
バイクに軽くキッカケを与えると、フラーッと倒れ出すので瞬時にハンドルを内側に切ります。
3.
アクセルを開き、半クラッチでパワーをかけてバランスさせます。調整はリアブレーキを活用。
4.
ハンドル角が大きく、前輪が押し出されてしまうのであまりパワーを掛け過ぎないように。
5.
Uターンで向きが完全に変わる際に、上手く力を掛けてあげるとバイクがスッと起き上がります。
6.
力を継続して掛けて完全にバイクを起こした後に加速。このように小さい半径で旋回が可能です。
◆【車種別】他のポイントも合わせてご覧ください◆
◇ 【車種別】トップ
◇ case.1-1 ネイキッド YAMAHA XJR(KAWASAKIゼファー、HONDA CB、etc)
◇ case.1-2 スポーツネイキッド KAWASAKI ZRX(FZ1、GSR750、etc)
◇ case.2-1 スーパースポーツ SUZUKI GSX-R(YZF-R1、CBR1000RR、etc)
◇ case.2-2 【テクニック1】 スーパースポーツで下りコーナーを曲がる
◇ case.2-3 【テクニック2】 スーパースポーツで上りS字コーナーを曲がる
◇ case.2-4 【テクニック3&4】 リアブレーキでバイクのバランスをコントロール
◇ case.2-5 【テクニック5&6】 下半身で荷重をコントロール
◇ case.3-1 旧車 KAWASAKI Z1(HONDA CB750、HONDA CBX、etc)
◇ case.3-2 旧車には特有の乗り方がある
◇ case.3-3 旧車バイクの実践的な走り方を学ぶ
◇ case.3-4 旧車バイクで下りの中速コーナーをこなす
◇ リアブレーキを使い、下りコーナーをこなす
◇ case.3-5 苦手な人の多い、右コーナーのヘアピンを走るコツ
◇ case.3-6 旧車を走らすための5つのライディングフォーム
◇ case.3-7 旧車と楽しく付き合うちょっとしたコツ
◇ case.3-8 旧車はバンク角が少ないことを忘れずに
◇ case.4-1 外車バイク Ducati、BMW、MotoGuzzi
◇ case.4-2 外車バイクを乗りこなすポイント
◇ case.4-3 個性際立つドゥカティの極意
◇ case.4-4 モトグッチとBMW。対照的な縦置きエンジンモデル
◇ case.5-1 単気筒バイクの奥深き本質
◇ case.5-2 単気筒バイクはリラックスとエンブレが重要
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