ブレーキターン

2014年1月17日 Category - ワインディングのライテク Comment : 0

１．

ブレーキターンはどのバイクでやっても動きが大きいため、かなり目立つ派手な技です。リアをちょっとロックさせることなら誰でもできますが、フルロックターンと同じくらいの幅で180度回そうとするとそれはそれは難易度が高くなります。ポイントは、直立状態からロックさせること、です。

 

 

 

 

２．

まずスタートの速度はだいたい40キロぐらいを目安にします。それ以下のスピードの方が楽なのですが、ハンドルが逆に切れている状態にしたいため気持ち速めで開始。慣れればもっと速くても大丈夫ですが、調子に乗るとスリップダウン（タイヤが滑って転ぶ）の危険性もあるので適度なスピードを体で覚え込みます。

 

 

 

 

３．

そして、リアブレーキを一気にかけてリアをロックさせるのですが、この時バイクは直立させていること。次に、リアが完全にロックしたらハンドルの内側を前下方に押していくイメージでゆっくりバイクを倒していきます。その際シートにはどっかり座っていないで極力前の方に位置をずらして、前輪と体が一体になるように意識します。

 

 

 

４．

自然とリアが外側へサーッと流れていくので、ハンドルと上体を使い調整していきます。この状態ではまだ旋回しないで、バイクの方は真っ直ぐ進みながら方向だけが次第に変わっていきます。そしてライダーは除々にバンク角を増やしていきます。イメージは、ハンドルの内側を前下に押すこと。バンク角が付き過ぎてしまったらハンドルを引きます。注意したいのは、転倒しそうになっても決してリアブレーキを離さないようにすることです。

 

 

 

５．

そしてそのまま維持していると速度がなくなってくるにしたがってハンドルの角度が戻ってきます。リアは滑っていますが、バイクの前進する速さはほとんどなくなっている状態。ここからフルロックのＵターンに移行するのです。

 

 

 

 

 

６．

速度が落ちて左側に倒れそうになったらハンドルを左いっぱいに切ります。同時に視線も左の進行方向に向けます。後の加速はフルロックターンと同じで、バイクを起こして加速。慣れてくるとフルロックターンと同じくらいの幅で曲がれるようになります。

 

 

 

 

 

７．

ちなみにこの技は、実際にやってみるとかなりインパクトがあります。でも中途半端にリアタイヤがキュッと滑る程度だと、ただうるさいだけで美しくはありません。要は、やるなら徹底的に練習するべきだということですね。

 

 

 

 

 

８・

最後に、多い二つの失敗を挙げておきます。一つは、バンクしてからリアブレーキを踏むために、突然滑って転倒してしまうケース。

 

 

 

 

 

 

９．

もう一つは、リアが滑りすぎて驚いてしまい、リアブレーキを離してしまって生じるハイサイド（横へ滑った後に急にタイヤのグリップが回復して車体が起き上がる挙動による転倒 ）。どちらとも思わぬ大怪我になることもありますから細心の注意を払いましょう。

 

 

 

 

 

 

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作成者 : ROCK 'N' ROLL